箱出しままの楽しさ

新旧MGCローマン2in.。
左の新日本模型売りオールド・タイプがABS、右のニュー・ローマンがHW製。
オールドは箱出しのまま必要可動部を軽く磨いたのみで、
HWのニューは、金属パーツやグリップを含む
外観パーツの整形や仕上げ直し、作動の調整など
フル・カスタムに近い内容の手を加えてある。
プラモデルをよく作っていた高校生の頃、
無数にラインナップされたハセガワの1/72スケール戦闘機のシリーズを
気が向くたびに手当たり次第買ってきて、
胴体と翼とキャノピーとプロペラ・カウルという
大きくて繊細でないパーツだけランナーからちぎり取り、
バリも落とさずに接着して、そのまま糸をつけて
天井からゴチャマンとぶら下げて悦に入っていたことがある。
普段きちんと作るときの、細くて繊細なパーツの扱いや、
神経質な筆塗り作業で貯まったストレスのいい捌け口になっていた?
かどうかはわからないけれども、
箱を開けてから出来上がるまでのインスタントな気軽さは楽しかった。
この楽しみ方で肝腎なのは、
箱から出して手間なしですぐ飾るという潔さ。
細かいディテールも、色も、マーキングもいっさい気にせずに、
“ヒコーキプラモ”を飛ばす。
たまにはモデルガンもこういうのがイイ。
買ってきて箱から取り出したらすぐ“てっぽーばんばん”。
空撃ち厳禁とかシリンダーのキズがどうのとかカタいこと抜きで
がちゃがちゃヤるのはやっぱり楽しい。